ヤマハと東京メトロは12月20日、聴覚障がいのある人や増加する訪日外国人旅行者など、多様な顧客への情報提供の充実を図るため、駅構内のアナウンス音声を専用アプリ不要で手持ちのスマートフォンに文字表示して案内できる、多言語アナウンスサービス「みえるアナウンス」を東京メトロの駅に試験導入することを発表した。
さらに、全駅の音声アナウンスに、ヤマハの事業者向けに提供しているアプリである「おもてなしガイド for Biz」を導入し、駅構内での4言語(日・英・中・韓)のアナウンスに活用する予定であることも明かしている。
駅のアナウンス内容を文字で表示
みえるアナウンスは、駅係員が操作して多言語のアナウンスを放送できるタブレット/スマートフォン向けアプリ「おもてなしガイド for Biz」と、顧客のスマートフォンをかざすかQRコードを読み取ることでアナウンスの内容を文字表示できるトリガーボードから構成される。
トリガーボードは、7駅計46カ所に試験的に設置する方針であり、顧客はトリガーボードに顧客のスマートフォンをかざすかQRコードを読み取ることで、その駅で放送されたおもてなしガイド for Bizを活用したアナウンスの内容が文字で表示されるという。これにより、聴覚障がいのある人や訪日外国人旅行者にも視覚的に情報を伝えることができるようになっている。
試験導入予定の駅は、上野駅・浅草駅・銀座駅・新大塚駅・綾瀬駅・東池袋駅・江戸川橋駅の7駅。なお、おもてなしガイド for Bizの導入とみえるアナウンス用トリガーボード試験設置の開始は、2024年1月10日~となっている。