KDDIは12月20日、クラウドを利用して高品質な映像を伝送する「KDDI Cloud Video Stream」を法人向けに提供開始することを発表した。従来型の専用線や衛星を活用したサービスよりも、トータルコストを抑えながら映像を伝送できるようになるという。
最短15分でポータルから利用開始が可能
同サービスはクラウドを利用してリアルタイムの映像伝送を可能としている。専用線が不要となるため、世界中どこからでも利用可能。AWS(Amazon Web Services)が世界中に持つバックボーンを利用するため、エラー発生率が高いインターネット利用区間を最小限にできる利点がある。
また、ユーザー専用のポータルから映像伝送のスケジュール予約や、映像伝送中のアラームおよびトラフィック確認、プロキシ映像の確認など、セルフマネジメントも可能とのことだ。映像の伝送数は必要に応じて柔軟な変更に対応する。専用ポータルから伝送予約を登録後に 、最短15分で映像伝送を利用できる。
スポーツなどのイベント中継などさまざまな用途で利用可
料金は伝送数や時間に応じた従量課金制。高額な初期投資は不要だ。放送局や配信事業者による映像素材の収集、工場内に設置した情報カメラ映像の収集、お天気カメラの映像伝送など、さまざまな用途での利用に対応するという。
同サービスは世界中で行われるスポーツやコンサートのイベント中継、番組配信、報道などの映像をクラウド上でリアルタイムに伝送可能だとしている。