Microsoftは12月18日(現地時間)、「KB5034510: Microsoft プリンター メタデータ トラブルシューティング ツール - 2023 年 12 月 - Microsoft サポート」において、Windows 11およびWindows 10で発生していたプリンタ名が勝手に書き換えられる問題に対する修正ツール「KB5034510: Microsoft Printer Metadata Troubleshooter Tool」の公開をアナウンスした。
Windows 11/10でプリンタ名が勝手に書き換えられる問題の概要
この問題は、プリンタの製造元や機種などにかかわらず、Windows上での名称やアイコンなどの属性情報が勝手にHP製の「LaserJet M101-M106」の情報に変更されてしまうというもの。一部のデバイスでは、その影響でHP製プリンタユーティリティである「HP Smart」が自動的にインストールされたという。
インターネット上では、2023年11月末頃より複数のWindowsユーザーから報告が上がり始め、同12月4日にMicrosoftによる「既知の問題」ページに正式に掲載された。(関連記事: WindowsにHPプリンタ用ソフトが勝手にインストールされる問題が発生か | TECH+(テックプラス)、Windowsのプリンタ名がHPプリンタに勝手に変わる問題が発生中 | TECH+(テックプラス))
修正ツールの概要と適用方法
今回公開されたKB5034510は、プリンタ情報を復元し、「HP LaserJet M101-M106」に関する情報を削除することで、この問題に対処する。さらに、不正なメタデータが発見され、HPプリンタおよぶHPプリンタドライバがインストールされていない場合は、2023年11月25日以降にインストールされた「HP Smart」をアンインストールする。
この修正ツールは、Microsoft ダウンロードセンターの次のページからダウンロードできる。
適切に修正を反映させるために、コマンドプロンプトを使用して管理者権限でプログラムを実行する方法が推奨されている。なお、アイコン等の情報が変更されるまでには、修正ツールが終了してから数時間かかる可能性があるとのことだ。