Microsoftは12月18日(米国時間)、Windows 11 Insider Preview Build 22635.2915をInsiderプログラムのBetaチャネル向けにリリースした。このビルドでは音声アクセス機能が大幅に強化され、任意のアクションを実行するカスタム音声ショートカット機能の追加や、マルチディスプレイ環境での機能拡張がなどが行われている。また、クラウドPCのWindows 365関連でもいくつかの新機能と改善も含まれている。
音声アクセス機能のポイント
音声アクセス機能は、昨今MicrosoftがWindowsにおいて積極的に強化に取り組んでいる機能の一つ。Build 22635.2915でも、新たに音声アクセスのサポート対象の言語が追加されている。
このビルドで最も目を引く追加機能は「音声ショートカット」だろう。これは、任意のアクションを実行する音声アクセス用のカスタムコマンドを作成できるというもの。たとえば、「URLを開く」や「テキストをペーストする」などといったアクションを任意の音声コマンドに割り当てることにより、音声入力だけで様々な処理を実行できるようになる。単一のアクションだけでなく、複数のアクションを連続で実行することもできる。
マルチディスプレイ環境における音声アクセスサポート強化
マルチディスプレイ環境における音声アクセスサポートも強化された。これまで、番号オーバーレイやグリッドオーバーレイなどといった一部の音声アクセス機能は、プライマリディスプレイ以外のディスプレイでは利用できなかった。最新のビルドでは、これらの制限されていた音声アクセス機能が、複数のディスプレイで使用できるようになっている。
Build 22635.2915には、上記の他にも、Windows 365ブートやWindows 365スイッチに関する新機能の追加や機能拡張が含まれている。また、メモ帳(Notebad)がアップデートされて文字数カウンタ機能が標準搭載されたほか、ファイル エクスプローラのコンテキストメニューに「メモ帳で開く」オプションが追加された。
Windows 11 Insider Preview Build 22635.2915を使用するには、Windows InsiderプログラムのBetaチャネルに参加する必要がある。ベータチャネルに展開される新機能や機能拡張、各種修正は、Windows Updateの「最新機能をすぐに入手する」オプションをオンにしておくことで、段階的に利用可能になる。