KDDIがドイツにデータセンターを建設
KDDIは12月19日、欧州現地法人であるTelehouse Deutschland(以下、TELEHOUSEドイツ)がドイツのフランクフルトに5つ目のデータセンター「Building M」を10月に開業していたことを発表した。ドイツにおけるデータセンターの最大受電容量を4.5メガワット追加拡張したという。
今回新たに建設した「Building M」は3階建てで、2200平方メートルのデータセンタースペースを確保している。TELEHOUSEドイツ全体では、シングルラックからデータセンター専用エリアまで、計5万平方メートル以上のデータセンタースペースを提供できるようになったとのことだ。同施設はすでに全面リース済みで、今後は容量のさらなる拡大も計画しているようだ。
省エネルギー化に対応する取り組み
TELEHOUSEドイツのフランクフルト敷地内にある全ての建物で発生する廃熱は、隣接する「フランキー住宅地区」の地域暖房に供給されるという。フランキー住宅地区は約5万1000平方メートルのエリアを有しており、1300の住宅ユニットに9万3000平方メートルの居住スペースを提供している。約3000人が居住可能。
効率的な熱回収により、TELEHOUSEデータセンターからの廃熱のわずか2%だけで暖房と給湯の年間エネルギー要件の60%以上を供給可能だとしている。さらに、二酸化炭素排出量は約400トンで、従来の地元のガスベースの暖房に比べて約50%の排出量を削減しているそうだ。