計測機器の大手メーカーでビルや工場、プラントシステムのオートメーション事業を展開するアズビル(azbil)は12月19日、社内向け生成AIサービスの全社員への展開、独自の危険予知AIサービス"生成KY"の開発など最近の生成AIへの取り組みを発表した。

独自のリスクアセスメント業務支援AIも開発

2023年春から利用環境の構築、ガイドラインの策定に取り組んできた同社は、8月に社内向け生成AIチャットサービスを全社員に提供を開始。9月からは国内外のグループ会社にも拡大、「活用推進タスクチーム」を編成するなど積極的に生成AIを活用した業務改善を進めている。過去に蓄積された作業報告書データなどからは、対象業務のリスクや解決策を提案する独自のAI「生成KY(危険予知)」を開発しており、現場での安全な業務遂行などリスクアセスメント業務支援に活用している。

automation・zone・builderを表す"azbil"を社名に"人を中心としたオートメーション"を理念に持つ同社は、"生成AIに関する利用の是非やモラル、セキュリティ、コンプライアンスなどのリスクについては日々議論されていますが、その利用によって生み出される価値は非常に大きく、アズビルの更なる成長に繋がる革新的な技術であると認識しています"と述べている。