大日本印刷(DNP)は12月19日、天藤製薬のブランドサイト「ボラギノールタウン」のメタバース版「ボラバース produced by ボラギノール」の新機能として、同社と医療関係者とのコミュニケーションを活性化させる空間を提供することを発表した。
DNPのメタバースによるコミュニケーション
DNPは、バーチャルとリアルの空間の良さを掛け合わせ、人々がアクセスする時間・場所を問わずに楽しめて体験価値を高める機会を提供する「XRコミュニケーション事業」を展開している。
今回「ボラバース」に対し、バーチャル空間・メタバース内のセミナーホールや会議室等で関係者同士がコミュニケーションできる機能を提供した。同機能は、「継続的な顧客とのコミュニケーション」を強化するという天藤製薬の目的に沿って開発したものだという。
「ボラバース」内の病院施設に、特定のURLを通知・配布された招待者が認識できる「医療関係者ホール」を設置し、関係者だけで商談やセミナー受講などのコミュニケーションが可能となる。
プレゼンテーションやチャットが可能
同ホール内のステージでは、発表者が普段使用しているオンライン会議システムと同様の方法でコンテンツをモニターに投影し、スライドを操作することでプレゼンテーションを容易に行える。ホール内に設置したパネルでは、天藤製薬が配信する動画や製品概要等の閲覧が可能で、関連サイトにも容易にリンクできるという。
また、関係者を限定した状態でのテキストや声によるチャットが可能。招待者のアバターがホールに入ると出入り口に鍵がかかり、他の利用者はこのホールに入れなくなる。加えて、ホールの外に音声が聞こえない「BOX空間」も設置。オープンな会話ができるだけでなく、さまざまな営業シーン等のニーズに合わせた機能を提供できるとしている
DNPは今後、関係者限定のコミュニケーション空間の機能を多様な企業・学校・教育機関等にも提供し、メタバースを活用して企業が販売する製品・サービスの販売促進や学校関係者間の交流促進など、持続的なコミュニケーションの活性化に貢献していく考えだ。