イトーキは12月19日、2023年9月4日~15日に武蔵野大学データサイエンス学部の中西崇文准教授、岡田龍太郎助教と共に、インターンシッププログラムとして産学連携授業を同学部で実施。ディスカッション能力やプレゼンテーション能力、分析能力といった定量的に図りにくい非認知能力を、同学と共同開発した学習成果証明システムを利用し評価した。
また、その評価を証明する学習成果証明書をNFT(非代替性トークン)にて12月14日に共同発行した。これにより、就職活動やインターンシップ活動で必須とされている「学チカ(学生時代に力を入れたこと)」を始め、学生がアピールしづらかった客観的な自身の非認知能力を、外部へ証明することができるようになるという。
産学連携授業の内容
産学連携授業は、同学と共同で学内インターンシッププログラムの一環として実施され、45時間の学習で1単位が取得できるもの。2023年度は3年生5人が主にオンラインで参加し、グループワークを中心にデザイン思考を用いたサービス企画立案に取り組んだという。 具体的には次世代の学習評価の構築を目的とした「教育DX」をテーマに掲げ、同校とイトーキが共同研究で開発した「グループワーク分析システム」をよりブラッシュアップするために、自然言語生成AI機能の追加実装を検討し、企画書の作成まで取り組んだ。
評価の算定方法と評価項目
同インターンシップの評価は、同学と共同開発した学習成果証明システムを活用して行われた。同システムで、質的評価と量的評価の両軸で非認知能力の評価が可能となる。
質的評価は、インターンシップ参加者である学生間の他己評価と教員ならびにイトーキのメンバーで構成されるインターン事務局による管理者評価から算定し、量的評価は、学生の発話時間や授業中の作業時間をもとに算定されたという。
また、最終的な5つの評価項目(1.課題発見・目標設定能力 2.ディスカッション能力 3.クリエイティブ能力 4.プレゼンテーション能力 5.評価・分析能力)の内、得点の高い項目については評価した能力を担保するために、学習成果証明書としてNFTが発行された。
活用方法としては、例えば就職活動で非認知能力を自己アピールする際、同証明書を提出することができるほか、NFTでの証明になることから、唯一無二の価値を担保することが可能としている。