Microsoftは12月14日(現地時間)、「Announcing updates to Copilot for Microsoft 365 availability」において、教育機関の教職員向けのライセンスでCopilot for Microsoft 365とMicrosoft Copilot(旧称:Bing Chat Enterprise)を利用可能とする計画をアナウンスした。
1月1日よりCopilot for Microsoft 365購入可能に
教育機関向けに発行されているMicrosoft 365 A3およびA5ライセンスを保持する教職員ユーザーは、2024年1月1日よりCopilot for Microsoft 365を購入できるようになる。また、18歳以上のすべての教職員と学生は、2024年2月初旬よりMicrosoft Copilotを利用できるようになる。
Copilot for Microsoft 365の概要
Copilot for Microsoft 365はMicrosoft 365と統合された生成AIアシスタントツール。WordやExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどの各種365アプリケーションに組み込まれ、ドキュメントの作成やデータ分析、資料の要約などといった日々の業務をサポートする。
教育機関向けに発行されるMicrosoft 365ラインセンスではこれまでCopilot for Microsoft 365を利用することができなかったが、2023年1月1日より教職員ユーザに対してその制限が解放される。価格は1ユーザあたり月額30ドル、テナントあたり最低300シートから購入可能となっている。
Microsoft Copilotの概要
Microsoft Copilotは、もともとは Bing Chat Enterpriseという名称で公開されていたWebベースの生成AIチャットツールである。ユーザーは、追加費用なしでGPT-4やDALL-E 3といった最新のモデルをベースとするAIチャットを利用することができる。
Microsoft Copilotは商用データ保護を備えているため、チャットに入力した情報は保存されず、AIモデルの学習に利用されることもない。Microsoft Copilotは、2024年2月初旬を目処に、すべての教職員ユーザと18歳以上の高等教育の学生ユーザーに向けて解放されるという。