日立製作所は12月13日、同事業や分散型電源ソリューション事業などを担うエネルギー事業統括本部のカーボンニュートラル事業部を、会社分割により、100%子会社である日立パワーソリューションズに承継することを発表した。

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この会社分割は、顧客の脱炭素化への支援に向け、国内向け事業であるエネルギー&ファシリティマネジメントサービス事業の強化・拡大を目的としたもの。具体的には、カーボンニュートラル事業部が有するエネルギー&ファシリティマネジメントサービスや分散型電源ソリューションなどのカーボンニュートラル関連事業に関するコンサルティング、設計、製品・システム導入、サービス提供、品質保証などの機能を同社に承継するという。

会社分割により、日立パワーソリューションズのカーボンニュートラル関連事業の2024年度売上収益見通しは約70億円増加し、200億円超になるという。日立は、カーボンニュートラル事業部の強みであるエネルギー関連の技術やノウハウ、コンサルティング力と、日立パワーソリューションズの強みであるデジタルサービス・フィールドサービスを掛け合わせ、エネルギー&ファシリティマネジメントサービス事業を強化するとともに、両者の相互補完により提案領域を拡大し、さまざまな業種・規模の顧客に対し最適なカーボンニュートラル関連ソリューションサービスを提供する。

これにより、日立パワーソリューションズのカーボンニュートラル関連事業の売上収益を、2027年度に300億円超に拡大することをめざすという。また、中長期的には、エネルギー&ファシリティマネジメントサービス事業の海外市場への展開も視野に入れ、さらなる成長をめざすということだ。

なお、会社分割の日程は、執行役による会社分割の決定が12月13日、契約締結日は2024年1月(予定)、実施予定日(効力発生日)は2024年4月1日(予定)。会社分割の方式は日立を吸収分割会社とし、日立パワーソリューションズを吸収分割承継会社とする吸収分割。