CMS(Contents Management System)「Movable Type」を提供するシックス・アパートは12月12日、スカイアーク社と共同で開発を行う企業向け高機能バージョン「Movable Type Premium」の最新バージョン「2.02」のリリースを発表した。

強化された「SiteSync」プラグインと新機能「PremiumOpenSearch」プラグイン

バージョン「2.02」は、同年11月リリースの「Movable Type 8(以下略、MT8)」の「共有プレビュー」「MTブロックエディタ」「多要素認証」などの新機能に加えて、Premium版では機能の追加と改善が行われた「SiteSync」プラグインと新規追加の「PremiumOpenSearch」プラグインが利用できるようになった。「SiteSync」は、ステージングサーバー(staging server:公開前テストサーバー)と公開サーバー間でコンテンツの同期を行うプラグインで、新バージョンでは日時を指定しての同期及び定期実行が可能になった他、通知メールのテンプレートカスタマイズ機能やAmazon S3(Amazon Simple Storage Service)にIAM(Identity and Access Management)ロールを指定した同期が可能になっている。

  • SiteSyncプラグイン利用イメージ(同社資料より)

また、AWS上でログ分析、リアルタイムモニタリング、クリックストリーム分析など検索、分析を行う「OpenSearch」が利用できる「Amazon OpenSearch Service」でCMS内のHTML、PDF、オフィスファイルなどのドキュメント検索を実行できる「PremiumOpenSearch」プラグインが新規に提供される。同プラグインの利用は、ソフトウェア版のみとなる。

ソフトウェア版とクラウド版の利用

「Movable Type Premium」には、Oracleデータベース、Microsoft SQL Serverへの対応、LDAPディレクトリとの連携機能が追加され、インストール可能なサーバー数が無制限の最上位版「Advanced Edition」が存在している。

ライセンスはオンプレミス環境にインストールして利用するソフトウェア版とクラウド版の2通りで、ソフトウェア版のライセンス価格は(以下すべて税込)、「Movable Type Premium」が825,000円、「Movable Type Premium (Advanced Edition)」が1,650,000円。年間メンテナンスがそれぞれ、「Movable Type Premium」が242,000円、「Movable Type Premium (Advanced Edition)」が484,000円となる。

クラウド版は、マネージドサービスでCPU、ディスク、メモリ容量など求められるスペックに合わせてプランを選択できる。同社推奨の標準的な1CPU(2.4GHz相当)、メモリ4GB、ディスク10GB、転送量2TB/月のS4i8P/S4i7Pプランで月額33,440円となっている。