量子コンピュータ耐性AIプラットフォームを構築
EAGLY、三井物産、Quantinuumの3社は12月13日、量子乱数を活用した「量子コンピュータ耐性AIプラットフォーム」を構築したことを発表した。
三井物産とEAGLYSは、2022年より、異なる事業者間で安全性を維持したまま機密データとAIモデルを共有・連携することが可能な秘密計算プラットフォームの構築と社会実装に取組んできたという。今回、Quantinuumが参画することで、懸念される量子コンピュータを悪用した攻撃に対してもより高度なセキュリティ環境を実現する「量子コンピュータ耐性AIプラットフォーム」の共同提案を進める。
秘密計算x量子技術
具体的には、EAGLYSの秘密計算プラットフォーム「DataArmor」に Quantinuumの量子サイバーセキュリティ製品「Quantum Origin」が生成する量子乱数を統合し、量子コンピュータによる将来の解読リスクに備えながら、AI活用可能なサービスを提供するという。
量子コンピュータ耐性AIプラットフォームは、量子コンピュータに対し数学的安全性を有する格子暗号をベースとした完全準同型暗号と、Quantum Originの量子乱数を組み合わせた「秘密計算x量子技術」によるもの。今後、同プラットフォームを活用したユースケース検討・創出に3社で取り組む構えだ。