NTTとACCESSが資本提携を締結
日本電信電話(以下、NTT)とACCESSは12月12日、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)技術の発展を目的とした資本提携の締結に合意したことを発表した。両社はIOWN時代のUI(User Interface)およびUX(User Experience)を実現するための研究開発、および「Beluganos」のさらなる進化とグローバル市場での販売体制を強化する。
今回の資本業務提携を推進するために、NTTはACCESS普通株式513万4600株を取得する。これは同社の発行済み株式総数の12.9%に相当する。
NTTとACCESSは2021年7月27日に業務提携を締結し、IOWN時代に対応するUI / UXの研究開発を進めてきた。また、ACCESSの100%子会社であるIP Infusionの体制を活用してNTTのソフトウェア製品をグローバル展開するためのバリューチェーンの先行整備を進め、ホワイトボックス装置対応のネットワークOS「Beluganos」の販売・サポートをNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)より行ってきた。
両社の今後の取り組み
NTTは今後について、パートナーとの共創などを通じたオープンイノベーションを推進し、自らのネットワークを変革する活動と顧客のネッワーク高度化を進める。それと並行して、開発、自社内での運用、販売・サポート体制を強化して持続的な開発のサイクルを回し、光電融合デバイスを搭載した低消費電力サーバの提供に向けたIOWN技術の研究を進める。
一方のACCESSは今回の資本業務提携を機に、Beluganosの販売体制を強化するとともに、同社が保有するブラウザ技術およびIoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術をIOWNのさまざまなユースケースに実導入するための取り組みを推進する。