NTT東日本とBinah.aiが協業を開始

東日本電信電話(以下、NTT東日本)とイスラエルのスタートアップであるBinah.aiは12月12日、ウェアラブル端末の活用による従業員の安全管理・体調管理の分野をはじめとしたサービスの開発と提供に向けた協業を開始したことを発表した。

両社はこの協業における取り組みの第一弾として、従業員の健康と安全を見守るNTT東日本の「Wearable Connect(ウェアラブルコネクト)」の新たなラインナップとして、呼吸数、心拍変動(HRV)、ストレスレベルなどの測定が可能なBinah.aiの「Binah Connect」の各機能との連携を開始した。

これにより、ウェアラブル端末に搭載されているPPG(Photoplethysmography:光電式容積脈波記録法)センサおよびBinah Connectにより測定されたデータをWearable Connectクラウド上に蓄積して処理し、各作業員の測定データを一元管理できるようになる。

労働災害の防止に貢献

Wearable Connectの通常機能により測定される心拍数や加速度、位置情報だけでなく、Binah Connectが取得するデータと連携し、各データの異常を検知した際に本人や管理者の端末にアラート通知を行うことで、作業者の不調や事故の早期発見を可能とする。両社は事故等発生時の初動対応を迅速化して、労働災害防止に貢献するとのことだ。

両社は今後、ウェアラブル端末を活用した従業員の安全管理・健康管理ソリューションのさらなる高度化に向けて、疲労度や眠気の検知といった新たな機能の開発について検討を進める予定だ。加えて、ウェアラブル端末の活用に限らず、ヘルスケア領域での新分野の活用に向けた展開を推進していく。

  • サービス連携の概要図

    サービス連携の概要図