ソースネクストは12月11日、ChatGPTを使用して動画要約する音声要約Webサービスである「RecCloud」を発売した。価格は、1年版が9390円、3年版が2万7500円(いずれもオンライン購入版)。

  • RecCloudのイメージ

新サービスは、動画ファイルや録音ファイルをクラウド・ストレージにアップロードすると、音声をテキスト化し要約や翻訳ができるというもの。

アップロード後、搭載する生成AI(人工知能)であるChatGPTが音声の文字起こし結果を分析する。AIに要約や議事録作成をリクエストすると、正確な内容を把握できる。

同サービスの特徴として同社は、1)動画・音声分析AIチャット「ChatVideo」、2)文字起こしAI・字幕AI、3)7言語の翻訳吹き替えAI、4)セキュリティを備える100GBのストレージ、の4点を挙げる。

  • 動画・音声分析AIチャット機能

ChatVideoでは、ChatGPTを使用しチャット機能でファイルの内容に関する指示や質問が可能という。

例えば、「議事録を作成して」と指示すると議事録の書式でテキストを書き出し、「重要なポイントを教えて」と指示すると、内容をさらに要約して箇条書きにまとめたりTODOを洗い出したりできる。動画や録音をすべて視聴する必要が無くなり、情報収集や学習の効率化に貢献するとしている。

  • 文字起こしAIと字幕AI

文字起こしAI・字幕AIでは、動画や音声に98言語の字幕の埋め込みが可能。文字起こしと翻訳の機能を応用し、外国語の動画の内容も短時間で把握できる。例えば、英語の音声を日本語に翻訳し、日本語と英語の双方を字幕で表示でき、AIの出力結果に誤字があった場合は修正も可能だ。

翻訳吹き替えAIは、字幕に加えてAIによる自動吹き替えが可能といい、日本語に翻訳したテキストを日本語の機械音声で読み上げることも可能。動画に自分の声でナレーションを付けたくない場合などにも利用できるとしている。日本語や英語、中国語などの7言語に対応する。

  • 専用ストレージ

クラウド・ストレージは100GBの容量が利用可能であり、保存や加工に加え、動画や音声のファイルを他人と安全に共有できる。パスワード設定や特定のメンバーでの共有設定が可能といい、チーム・メンバーと動画をシェアしたり、セミナーなどの動画を限定公開したりする際に有用だという。