高松市牟礼庵治商工会、高松琴平電気鉄道(以下、ことでん)、トヨタカローラ香川、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の4者は12月8日、高松市および関係事業者と連携し、牟礼・庵治エリアにおいてトヨタ自動車の立ち乗り型3輪電動モビリティ「C+walk T」などのマイクロモビリティに観光スポット案内機能を組み合わせたサービスを試験的に提供し、地域の移動サービスの高度化を目指す実証実験を実施することを発表した。実証期間は12月9日から12月15日まで。
この実証では、ことでん志度線 八栗駅で「C+walk T」などのマイクロモビリティを一般利用者に貸し出す。立ち乗りが難しい利用者には、座り乗りができる1人乗りの「C-walk S」や、3人乗りの「EQV-CAMP」も貸し出しを行う。各マイクロモビリティにはスマートフォンを搭載し、走行に関する注意点や位置情報に連動した観光案内を音声で聞けるという。現地スタッフはリアルタイム映像通訳サービス「みえる通訳 for ビジネスプラス」を使い、インバウンド観光客にも多言語で対応する。
近年の牟礼・庵治エリアでは、人口減少や高齢化などの影響でバスの運行本数や電車利用が減少しつつある。この傾向が続くと、地域住民の日常的な交通手段の確保やインバウンド観光客への対応が難しくなる恐れがあることから、4者は実証を開始する。
今回の実証では、地域の新たな公共的な交通手段としてマイクロモビリティを活用する有効性について検証する。エリア内での実行可能な運営体制の検討や、利用者の満足度や安全性などの効果測定を行い、地域の活性化や観光のDX(デジタルトランスフォーメーション)につながるサービスの実現を目指す。