パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は12月11日、20~59歳のビジネスパーソン15000人を対象に実施した、「仕事満足度ランキング2023」を発表した。同調査は、現在就いている職種について、「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に、満足度を100点満点で回答してもらった結果をまとめたものとなっている。
2023年の仕事満足度ランキング総合の平均点は、2022年から0.4ポイント下がり、59.8点だった。これは、点数目安の「普通」(40~59点)に当てはまり、前回の「やや満足」(60~79点)からワンランク下がる結果となった。
仕事満足度ランキング総合1位は「データサイエンティスト」で69.3点だった。データサイエンティストの評価は、「職場環境」で1位、「労働時間」で6位にランクインし、ともに70点を超える結果となった。「仕事内容」も7位で69.4点と高く評価されている。
2位にランクインした「財務」は、「給与・待遇」で1位、「仕事内容」で2位、「労働時間」と「職場環境」で4位と、各指標で上位にランクインしている。コメントでは待遇や福利厚生の良さ、自由な裁量などが理由に挙げられており、専門的な知識を活かせる職種であることも、やりがいや仕事内容の満足度につながっているようだと同社は見ている。 3位の「ITコンサルタント(アプリ)」は「給与・待遇」で4位にランクインしている。「仕事内容」「労働時間」「職場環境」の項目では10位に届かなかったものの、いずれも68点台と総じて平均点が高かったことから、総合3位となった。
職種分類でみると、上位20位までのうち、最も多かったのは「IT/通信系エンジニア」と「企画/管理」でともに5職種がランクインしている。
これらの職種に共通して見られたのが、テレワークやフレックスタイムなど自由な働き方や場所が選べることを満足ポイントに挙げるコメントだった。また、専門職としての知識や経験を活かし、裁量を持ってはたらけることが満足度につながっているという意見も目立つ結果となっている。