電通は12月11日、XRX STUDIOが全国15~59歳の2,000人を対象に9月に実施した「メタバースに関する意識調査2023」の結果を発表した。メタバース認知率は8割を超え、Z世代の約4割がメタバースプラットフォームを利用していた。
同調査は、メタバースに関する「認知・理解」や「興味・関心」の現状把握および、今後の浸透策や活用方法の検討を目的に2021年より毎年実施しているもの。今回は新たにメタバースと親和性の高い「VTuber応援者」のメタバースプラットフォームの利用動向を調査している。
「メタバース」という言葉の認知率は、2021年の18.6%から4倍以上増加し82.1%。世代別では、「40~50代」(83.7%)が最多で、「Z世代」(81.7%)、「ミレ二アル世代」(79.1%)と続いた。「Z世代」の職業・所属別では、「中学生・高校生・高専生」(88.9%)が最も高い。
メタバースプラットフォームの利用経験率は18.0%で、世代別では「Z世代」(39.9%)が最多となり、「ミレ二アル世代」(18.3%)、「40~50代」(9.0%)と続いた。
「メタバースプラットフォームを現在、利用/プレイする人」の1日あたりの平均利用時間は68.8分で、世代別では「Z世代」(72.5分)が最長で、「ミレニアル世代」(66.9分)、「40~50代」(62.7分)と続いた。
メタバースプラットフォーム利用経験者は、「一人で楽しむ」(39.6%)人が最多。一緒に楽しむ相手は「リアルでつながっている友達」(37.9%)、「家族」(29.0%)、「オンラインでつながっている友達」(28.4%)の順で多い。「Z世代」「40~50代」は「一人で楽しむ」人が最も多い(Z世代:43.4%、40~50代:42.6%)が、「ミレ二アル世代」は「リアルでつながっている友達」(40.4%)と楽しむ人が最多であった。
「Z世代」が一緒にメタバースプラットフォームを楽しむ相手は、「リアルでつながっている友達」(42.8%)が「オンラインでつながっている友達」(21.7%)の約2倍。一方で「40~50代」は「リアルでつながっている友達」(26.6%)が「オンラインでつながっている友達」(33.0%)より少ない。
また、「好き/応援しているVTuberがいる」Z世代の割合(32.9%)は、全体平均(16.5%)の約2倍。「好き/応援しているVTuberがいる」Z世代のメタバースプラットフォーム利用経験率(64.2%)は、「好き/応援しているVTuberはいない」Z世代(28.0%)の2倍以上であった。