パナソニック オートモーティブシステムズは12月11日、車両へのサイバー攻撃に対抗し、エンドユーザーの安心安全を確保するためのサイバーセキュリティ堅牢化ソリューションである「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」を開発したことを発表した。

  • 「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」を適用した車載システムのイメージ

    「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」を適用した車載システムのイメージ

「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」は、セキュリティ監視機能の動作自体をチェックするための完全性監視ソフトウェアを追加して、サイバーセキュリティ監視を堅牢化するソリューション。

完全性監視ソフトウェアを信頼された領域に配置することで、信頼された領域からの信頼チェインを構築。完全性監視ソフトウェアと、セキュリティ監視機能が両者ともサイバー攻撃を受けるリスクを軽減する。

また、完全性監視ソフトウェアがセキュリティ監視機能による監視・通知機能が正しく動作していることを常時チェックする。そのチェック結果を監視ログとして車外に通知することで、早期に攻撃を検知でき、セキュリティリスクを低減するとしている。

これらの対策により、サイバー攻撃の脅威からの車両の保護を1段階上位の安全性で実現することが可能になるとしている。同ソリューションは多くのカーメーカーから評価され、他社に先駆けて車載製品としての採用が決定しているということだ。