米国半導体工業会(SIA)は、2023年10月の半導体市場規模(売上高、3か月移動平均)が前年同月比0.7%減、前月比3.9%増の466億ドルとなり、8か月連続で前の月を上回る結果となったことを発表した。
地域・国別で売上高を見ると、前月比では中国が同6.1%増、アジア太平洋/その他が同4.9%増、米州が同2.9%増、日本が同0.6%増、欧州が同0.2%増と全地域でプラス成長を達成。また、前年同月比で見ると、欧州が同6.6%増、アジア太平洋/その他が同0.4%増となったものの米州が同1.6%減、中国が同2.5%減、日本が同3.1%減となっている。
なお、SIAのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)のJohn Neuffer(ジョン・ニューファー)氏は、「10月の半導体売上高は、前月比で8か月連続のプラス成長を達成し、2023年の終わりに向けて半導体需要に明らかな前向きな勢いが見られる」と指摘。また、「2023年の通年売上高は2022年に比べてマイナス成長となると予想しているが、世界の半導体市場は2024年には力強く回復し、前年比で2桁の成長が見込まれると予想している」と2024年は期待が持てる年となるとの予測も示している。