Bleeping Computerは12月6日(米国時間)、「Nissan is investigating cyberattack and potential data breach」において、日産自動車のオーストラリアとニュージーランドのシステムがサイバー攻撃を受け、データが漏洩した可能性があると報じた。日産自動車は詳細を公表していないが、日産オセアニア部門の顧客に対してデータ漏洩の可能性を通知し、今後数日間、詐欺の危険があると警告したという。
この件について、日産オセアニアはホームページ上で情報を掲載している(参考:「Important Update from Nissan Oceania | Nissan Australia」)。公開された情報によると、オーストラリアおよびニュージーランドの日産自動車およびフィナンシャルサービスのシステムがサイバー攻撃を受けたとのこと。日産自動車はグローバルインシデント対応チームおよび関係者と協力して詳細を調査中。オーストラリアサイバーセキュリティセンター(ACSC: Australian Cyber Security Centre)とニュージーランドサイバーセキュリティセンター(NCSC-NZ: National Cyber Security Centre)に、この件を知らせたとしている。
また、日産自動車は顧客に対し、異常な行為や詐欺的行為に注意するなど、アカウントに注意を払ってほしいと呼びかけている。なお、この事案は日産ディーラネットワークに影響を与えるものではなく、車両やサービスへの問い合わせは通常通りディーラに行うことができるとしている。
Bleeping Computerによると、日産自動車のWebシステムには影響がないとみられるが、日産自動車は影響を受けたシステムの復旧に取り組んでいることを認めたという。また、現時点ではオーストラリアとニュージーランドのサイバーセキュリティセンターは同事案について声明を発表していない。