デル・テクノロジーズ(以下、デル)は12月6日(米国現地時間)、「Dell Generative AI Solutions」ポートフォリオを強化したことを発表した。同社は生成AIについて、生産性の向上とプロセスの合理化、コスト削減に効果を発揮するツールとして新たなデジタル時代において組織が競争する上で不可欠なものだと位置付けている。
同社はAMDと協力して生成AIのポートフォリオを拡充する。AMD Instinct MI300Xを搭載した「PowerEdge XE9680 with AMD Instinct MI300X」は、カスタマイズしたLLM(Large Language Models:大規模言語モデル)で差別化を図りたい企業向けに展開するという。
同製品は8基のAMD Instinct MI300X、GPU当たり192GBの5.3TB / 秒高帯域幅メモリ(HBM3)、サーバ当たり合計1.5TBのHBM3総容量と21PFLOPS(ペタフロップス)超のFP16パフォーマンスにより、より大規模なモデルの学習や、データセンタの設置面積の削減、TCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)の削減を支援する。
来年リリース予定の「Dell Validated Design for Generative AI with AMD ROCm」は生成AIのエコシステムを拡大し、オープンソースのLLMも提供するという。AMD ROCmは、AMD Instinctアクセラレータ向けのドライバ、開発ツールキット、APIのオープンソーススタック。
Dell Validated Designs for Generative AIはインテグレーションはもとより、パフォーマンス面とサイジングなどの考慮すべき要件から推測によるアクションを排除し、ニーズに応じて生成AIプラットフォームを構築できるようサポートするとのことだ。