NTT QONOQ(コノキュー)は12月7日、MR(Mixed Reality:複合現実)技術を使った医療向けサービスの実用化を目指すプロジェクト「Project the Hands」を発表した。手と道具の3Dデータを遠隔から現地に共有して、遠隔地にいる熟練医師が研修医・研修生などにリアルタイムにコミュニケーションを取りながらレクチャーできるようになるシステム「Hands(仮称)」を開発したとのことだ。同社は東京医科歯科大学との研究事業を開始し、このシステムの実用化や高度化に向けた取り組みを進める。

  • 「Hands」のイメージ

    「Hands」のイメージ

Project the Handsは医療業界における医師不足や研修期間の長さ、人体への物理的な制約、特殊な装置を使うための費用といった課題の解決を目指すプロジェクト。遠隔地にいる指導医はMRデバイスを装着し、熟練の技術を持つ術者が実際に見ている視点と共に実際に手を動かしている様子を示せる。

現地の術者はMRデバイスを装着して、指導医の手の動きをトレースしたバーチャルハンドとバーチャル空間の術野を合わせて視聴可能。術者は3D空間に表示されるバーチャルハンドの動きを見ながら自身の動作を修正または改善できる。

  • 「Hands」利用例

    「Hands」利用例