dodaは12月7日、 20~59歳の社会人1万5000人を対象に実施した「ボーナス平均支給額の実態調査」の結果をまとめたレポートを公開した。平均支給額は107.1万円で、最もボーナス支給額が高い職種は「製品企画」で174.8万円となった。
社会人1万5000人のうち、 ボーナスがあると回答した人の平均支給額は107.1万円(男性121.9万円、女性77.9万円)で、前回調査時の105.1万円から2.0万円アップした。内訳は、冬が50.7万円で+1.1万円、夏が50.8万円で+0.7万円、その他は5.6万円で+0.2万円と、それぞれ前回より増額となった。
また、今回(2022年9月~2023年8月の1年間)のボーナスについて、 「前回(2021年9月~2022年8月の1年間)のボーナスと比べて支給額に変化はありましたか」と尋ねた結果、 「増えた」は34.0%、「減った」は20.7%。「増えた」と答えた人の割合は昨年から+1.5ptと増加し、賃上げがボーナスの金額に一定の影響を与えたとみられる。
職種別で1年間のボーナス平均支給額が最も高かったのは、前回4位だった「製品企画」(174.8万円)。2位には前回5位だった「法務/知的財産/特許」(170.3万円) 、3位には前回6位だった「基礎研究」(169.5万円)がランクインし、前回4~6位だった職種がトップ3を占めた。近年、IoTやAIにより新製品・既存製品のバージョンアップを考えるモノづくり系エンジニアの「製品企画」や、新しい技術や仕組みを研究する「基礎研究」の市場ニーズが高まっていることが、トップ3にランクインした要因のひとつだとdodaはみている。
トップ30をみると、エンジニア系職種が半数を占め15職種がランクイン。15職種のうち11職種で、ボーナス平均支給額が前回調査よりアップした。中でも27位から8位に順位を上げた「組み込みエンジニア」(158.3万円)は、前回の132.3万円から+26万円と大きく増額した。自動運転技術は2024年問題を背景に、AD(自動運転)や、ADAS(先進運転支援システム)といった技術への期待や市場ニーズが高まっていることから、支給額が増加したと推測される。
年代別では、30代が唯一減少したが、20代・40代・50代で前回からボーナス平均支給が増加。最も増加したのは50代で、前回調査より3.3万円アップの129.5万円。40代は112.0万円、 50代は129.5万円と40代・50代のボーナス平均支給額は100万円を超え、 30代は99.3万円と100万円が目前となっている。20代は70.9万円と前回調査より0.5万円増加した。
また、冬のボーナス平均支給額を年代別に見てみると、20代は32.3万円で+0.5万円、30代は46.6万円で+0.2万円、40代は53.0万円で+1.0万円、50代は62.5万円で+1.5万円となり、20代~50代のすべての年代で前回からボーナス平均支給額がアップしていることが明らかになった。