Microsoftは12月6日(米国時間)、「Extended Security Updates (ESU) program for Windows 10 - What's new in Windows|Microsoft Learn」において、Windows 10に対する拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)について報じた。サブスクリプション購入によって最大で3年間のセキュリティアップデートの取得が可能になるとのこと。
Microsoftは2025年10月14日にWindows 10のサポートを終了する。2025年10月14日以降もWindows 10を使い続けたい場合、有償の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)サブスクリプションを購入することでセキュリティ更新プログラムの取得が可能になる。拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)はセキュリティアップデートの提供を目的としたものであり、新機能の追加やそれ以外の変更などは含まれない。
拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を適用するには「Windows 10, version 22H2」へアップグレードされている必要がある。サブスクリプションの価格や登録条件は、Windows 10のサポートが終了する2025年10月14日の1年ほど前の段階で発表するとしている。企業ユーザー、個人ユーザのいずれも対象。サブスクリプションは1年間のサポートであり、最終的に最大で3年間のセキュリティサポートの取得が可能になる。
拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)のサブスクリプションを購入することで、最大3年間のセキュリティアップデートの延長が可能になるが、Microsoftは基本的にWindows 11といったサポートが提供されているより新しいバージョンへ移行することを推奨している。また、Windows 365のユーザーは追加料金なしでWindows 10の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を受け取ることが可能。
2023年11月の時点で、WindowsにおけるWindows 10のシェアは7割ほどを占めている(StatCounter調査)。徐々にWindows 11のシェアは増えているがその推移はゆっくりしたものであり、依然としてWindows 10の人気は根強い。今のところこの状況が変わる強い理由は見つからず、サポートが終了する2025年10月14日になってもかなりの割合でWindows 10が動作している状況が続く可能性が高いとみられる。