GNUプロジェクトは現地時間2023年12月3日、GDB(GNU Debugger)バージョン14.1をリリースした。メーリングリストによれば、本バージョンからAiX バージョン4.x/5.x/6.xのサポートを終了し、AiX バージョン7.1を新たにサポートしている。他にもGDB/MI バージョン1のサポート削除、シェルコマンドの実行結果を返す関数「$_shell」を追加した。また、Pythonのサポートも強化している。
そもそもGDBは個々のスレッドをデバッグし、個別に操作・検査するスレッド制御機能を備えているが、GDB バージョン7.0頃からサポートを開始したPythonに対しても適用できる。他にもAArch64やAdaのサポート強化、メインシンボルを抽出する新コマンド「info main」なども加わった。GDBはAda/C/C++/Fortran/Go/Rustなど多くのソースコードに対応したDebuggerとして長年使われてきたOSSの一つ。Intel x86/x86-64、ARMなど多くのプロセッサーをサポートしている。