NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とNTTコムウェアは11月30日、環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」の一環として、従業員一人一人のエコアクションから脱炭素活動を加速させる「従業員参加型エコアクションチャレンジ(通称:ONE TEAM CHALLENGE)」を開催したことを発表した。
この取り組みには、業界を超えた全13企業の1348名が21日間参加。その成果として、約3万回のエコアクションが実践され、約15トンの二酸化炭素削減を達成した。これは杉の木約1700本が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当する。また、参加した従業員の約8割が環境意識の向上を実感したという。
今回NTT Comは従業員の環境行動変容を支援する人材育成プログラム「Green Program for Employee」を提供してエコアクションを可視化し、NTTコムウェアは参加企業の環境行動データを集計・分析する「低炭素アクションアグリゲーター(通称:Stats)」を開発し企業へのフィードバックや対外発信を支援した。
取り組みの結果、「エアコンの節電」や「洗濯後の自然乾燥」などは、業種を問わず共通してエコアクション実施回数が多く、取り組みやすい項目であることが明らかになった。生活の中で取り組みやすい環境行動を従業員へ提示していくことがエコアクション実施を促進させる可能性がある。
さらに、家電メーカーは「再生可能エネルギー」の採用割合が高く、食品メーカーは「食事配慮」に関するエコアクション実施率が高いなど、企業が展開する事業との間で一部相関が見られたとのことだ。
「リモートワークの実施」や「再配達回数の削減」は、実施回数は多くないものの二酸化炭素の削減量が多いことが分かり、企業および個人の工夫や意識により今後さらに二酸化炭素削減に貢献できる可能性があるという。