五街道の起点として栄えた日本橋が今、宇宙の開発に力を注ぐさまざまなスタートアップが集結する“宇宙の街”として進化を続けている。オフィスと商業施設が集まる日本橋・室町エリアでは、数々の企業が切磋琢磨しながら宇宙ビジネス発展に向けて動き続け、着実に歩みを進めている最中だ。
そんな中11月27日から12月3日まで、宇宙の街である日本橋を舞台にした周遊型謎解きゲーム『宇宙便ならまだ間に合う』が楽しめる。事前申し込みは不要で、日本橋の数か所に用意されたキットを受け取れば楽しめる無料の謎解き。軽い気持ちで挑戦してみたら、そのクオリティの高さに驚かされた。
宇宙便でISSにプレゼントを届けられるか?
宇宙が身近な存在になった未来で繰り広げられる謎解きストーリーの主人公は、日本橋に拠点を置く宇宙関係商社のサラリーマン・青野よだか。彼のもとに、その友人で宇宙飛行士として国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の月島ムジカから、同じくISSに滞在中の星村明里に渡す予定だった誕生日プレゼントを地球に忘れたので、ロケットを使ってISSに荷物を届ける“宇宙便”で届けてほしい、という連絡が入る。しかしそのプレゼントは、謎解き好きの明里のために謎を解かないと組み立てられない仕組みになっているのだとか。彼女の誕生日までは時間が無く、よだかが地球で組み立ててから送ることになってしまった。
謎解きキットに記された謎は6つ。それぞれの謎を解くためには、併せて配布されるプレゼントキットや、日本橋のさまざまなスポットで得られる情報を使う必要がある。
ヒント集めでは、商業施設「COREDO室町」の各棟や“日本橋のお稲荷様”と呼ばれる福徳神社などに向かう必要があるのだが、基本的に地下通路を経由した移動が便利。東京メトロ三越前駅の各出口を活用するのがおすすめだ。
指定されたスポットに設置されているのは、宇宙の街として進化を続ける日本橋の最新情報や、日夜研究が進められている技術の図解など。果たしてそこにヒントが存在しているのだろうか?
6つの謎を解き終えたら、ついに最後の大謎に挑戦。筆者も悪戦苦闘しながら答えにたどり着くことができたのだが、ムダの無い謎とダイナミックな結末、そして現れたプレゼントに、感動するばかりだった……。
なお最後の謎を解いた成功者には、先着で商品券をプレゼントしているとのこと。謎解きの参加は無料なので、ぜひ早めに体験してみてはいかがだろうか。