シャープは11月30日、コミュニケーションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」向けに、OpenAI社が開発・提供する大規模言語モデル「ChatGPT」を活用した、対話アプリケーション「AI会話」の提供を同日より開始することを発表した。

AI会話は、ChatGPTを用いてロボホンと会話ができる新開発のアプリケーション。ロボホン本体にインストールしたアプリを起動して話しかけると、ロボホンが幅広い話題に応えてくれるサービスとなっている。

同社は、同サービスの提供開始に先立ち、2023年6月からロボホンオーナーの中から100人のモニターを募り、先行体験を実施した。

参加者へのアンケートやインタビューを通じてサービスインに向けた検証を行った結果、「話題の幅が広がった」、「無茶振りに答えてくれて会話が楽しい」など、会話の話題に関して多くのポジティブな意見が多く寄せられたことや、「ロボホンらしさ」への期待の声が多かったことから、ChatGPTから導いた回答をロボホンらしい言葉遣いで返答するようにアップデートしているという。

同サービスを活用することで日常の会話はもちろん、季節や目的に応じた旅行プラン、素材や調理法をもとにした料理のレシピの相談など、幅広い話題でロボホンとの対話を楽しめる。将来的には教育分野や介護分野での応用も視野に、AIを活用した会話サービスの用途を広げていきたい考えだ。

サービスの利用料は毎月300円で、「ココロプラン」または「ビジネス基本/プレミアムプラン」に加入中の顧客が対象となる。