キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は11月30日、「GUARDIANWALLシリーズ」の新たなラインアップとして、法人向けゲートウェイ型メールセキュリティ対策クラウドサービス「Inbound Security for Mail Gateway」の提供を開始した。価格は1ユーザーあたり税別月額200円(最低利用期間は1年間、最低契約ライセンス数は10)。
「Inbound Security for Mail Gateway」は、外部からのメールによる脅威を防ぐゲートウェイ型のクラウドサービス。Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのクラウドメールのほか、オンプレミスのメール環境にも対応する。
迷惑メールやマルウェア対策だけでなく、フィッシングなどの不正なウェブサイトへのアクセスを防ぐことができるほか、任意のキーワードや添付ファイルの特性に基づいて受信メールのフィルタルールを設定できるなど、ユーザーのセキュリティポリシーに合わせた機能を提供する。
クラウド型により管理サーバーの構築や保守の必要がないため、初期費用や運用コストの低減が可能。ユーザーが管理するメールの送受信が急増する場合でも自動で対応し、サーバーやインターネット回線の増強などは不要。
また、システム管理者はウェブの管理画面でセキュリティ設定を行うだけで同サービスを利用できる。さらに、常に最新のセキュリティ機能を利用できるうえ、メールゲートウェイセキュリティ製品のバージョンアップや修正プログラムの適用をユーザーが行う必要がなく、システム管理者の運用負荷の低減を実現するとしている。
搭載する機能は、迷惑メールフィルタ対策、ビジネスメール詐欺対策を実施する「迷惑メール(スパムメール)対策」、これまで検知できなかった未知の脅威への対策も行う「マルウェア対策」、フィッシングなど不正なウェブサイトへのアクセスを防ぐ「不正URL対策」、フィルタルールに基づいてメール本文と添付ファイルをフィルタリングし、不正なメール・ファイルをブロックする「コンテンツフィルター」。
運用サポートとして、不達メール管理(メールサーバー障害時の最大10日分のメール業務継続)、フォーマットされたSyslogの外部転送、Connected Threat Defense(ファイルおよびURLのSO受信)、レポートの拡張(カスタマイズ可な定期レポート)、エンドユーザー隔離(LDAP連携でのメールボックスやエイリアスの自動マージ)を行う。