クラウド会計ソフト大手のfreeeは11月28日、大量の請求書発行を行う企業向けに、「freee請求書」新プランの提供を開始すると発表した。請求書の大量送付から入金消込までを自動化する有料サービスを提供する。
現在各企業が使っている基幹・販売管理システムから出力した請求書様式をfreee請求書にCSV/PDFで取り込むことで、これまでと請求書のレイアウトを変えることなく、自動で取引先に応じた請求書の発行および送付方法の振り分け(メールまたは郵送代行)を行うことができる。
また、作成した請求書はシステム上で一括送付することが可能で、さらに、入金消込および仕訳までを自動で行うこともできる。月に300枚の請求書を紙で送付している企業の場合、最大約93%(年間50時間)もの業務量の削減効果があると同社は見込んでいる。
インボイス制度の開始や電子帳簿保存法の改正など、請求書の発行・管理業務に関連した法対応が相次いで発生している。
freeeが行った顧客企業へのヒアリング調査によると、企業では、大量の請求書の振り分け・封入・発送作業をする際に、平均して約270分/月(月に300枚の請求書を紙で送付している企業の場合)程度の時間を割いていることが分かった。また、事務作業に費やす人手や時間が、経理社員が1人~数人しかいない中小規模の企業において大きな負担となっていることも明らかになった。