NECファシリティーズは11月28日、NTTから設備運用の安全性向上と省人化に向け、NTT厚木研究開発センタ廃液処理棟内の制御盤設備更新の設計と施工を受注したことを発表した。稼働開始は2024年8月を予定している。
NTT厚木研究開発センタは24時間365日稼働し、既存設備を止めることなく工事を行う必要があることから、排気や廃水のライン変更など安全かつ確実な切り替え作業が必要となる。NECファシリティーズはこれまでも同センタの環境付帯設備の構築やリニューアルを手掛けており、設備稼働状況や特性、工程を熟知し、複雑な工事も停止リスク回避を最優先に安全・安心な工事を実施してきたことから、今回の受注に至ったという。
今回の改修では、廃液処理設備の安定稼働かつ監視機能向上を目的に、NECファシリティーズが設備運用・現場管理で培った知見とIoT技術を組み合わせることで、遠隔での確認操作やIT機器による合理的なデータ管理が行え、施設全体最適化が図れ、安全性向上ならび省人化が可能になるとしている。
同社は電力、空調、排水処理設備などを安定稼働させる総合的な管理技術を強みとしており、設備構築後の効率的な運転管理を見据え、安全性の向上と省人化を両立する総合監視設備を提案・導入し、最適な施設運営に向けて、同プロジェクトを進めていく構えだ。