TISインテックグループのTISは11月27日、自律型人材育成支援プラットフォーム「Practice」を強化して、アントレプレナーファクトリーの動画とセットで「自律型チーム育成プログラム」として提供を開始することを発表した。
同社が手掛けるPracticeは、アプリが「あなたのビジョンはなんですか?」「この1ヶ月で学んだことはなんですか?」「今週の成果はなんですか?」といった問いを投げかけ、ユーザーのリフレクション(内省)を導き、組織内の対話や組織学習を促すツール。
チームや組織内の各メンバーとコミュニケーションを行う機会の増加が図れ、チームの信頼関係や相互理解、相互学習、コラボレーションなどが活性化され、社員のエンゲージメント向上と自律型人材育成を支援する。
今回提供を開始する自律型チーム育成プログラムは、動画を使ったチーム学習を効果的に継続するためのプログラム。リフレクションとダイアローグ(対話)の研究を行う21世紀学び研究所 代表理事 熊平美香氏による講義動画で学習を行い、学んだことをPracticeに入力する。
プログラムでは、学習、練習、実践を25週にわたって実施することで、チーム学習の習慣化を狙う。講義動画(アントレプレナーファクトリー提供)25本を週に1本のペースで視聴、学んだことをPracticeに入力、チームで集まって発表、フィードバックを繰り返し実施する。
同社は2023年4月より、Practiceのトライアル版を無償で試験的に提供してきた。導入企業からは「テレワークが広がる中で他のメンバーの様子がわかるようになった」「1on1参加者以外からもフィードバックをもらえるようになった」といった意見が挙げられているという。
一方で、Practiceを使用したチーム学習における課題として、リフレクションを実施する目的や効果に対する理解内容がまちまちであるといった意見もあった。そこで、リフレクションと対話に関する動画学習を合わせて、自律型チーム育成プログラムとして提供を開始する。