電通国際情報サービス(ISID)とモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーであるAVL List GmbH(本社:オーストリアグラーツ市)は11月22日、製造業界の製品開発をグローバルに加速させることを目的とした戦略的業務提携を締結したと発表した。

製造業ではハードウェア中心からソフトウェア先行の開発へとシフトし、ソフトウェアのアップデートにより商品価値を継続的に向上させる流れが加速している。

こうした完成品に対する市場と顧客の要求に応えるため、両社は製品開発で用いられる各種ソフトウェアと、実験設備などのハードウェアとのシームレスな連携や統合に焦点を置いているという。

ISIDは、製造業におけるMBSE(Model-Based Systems Engineering)をベースとしたコンサルティング、ソリューション提供、システムインテグレーションに関する実績を有している。

一方AVLは、コンセプト段階から完成品に至るまで、自動車エンジニアリングとシミュレーション、テストにおける専門知識を提供している。

今回の業務提携により、システム要件から設計、分析、検証、妥当性確認など、開発プロセス全体にわたるデジタル情報のトレーサビリティを確保することが可能となり、プロジェクトに関係する全員が、複雑なシステム、相互関係、および要件の概要を把握することが可能になるという。

両社は今後、、ISIDの「iQUAVIS(アイクアビス)」とAVLのソフトウェア技術を組み合わせ、エンド・ツー・エンドの検証・妥当性確認プロセスに基づくシステム開発と統合の最適化に注力する。