エコモット、KDDI、KDDIまとめてオフィスは11月20日、KDDIが法人向けに提供するStarlinkサービス「Starlink Business(スターリンク・ビジネス)」と、エコモットが提供する屋外利用可能な無線Wi-Fi機器と遠隔臨場システム「Gリポート」を組み合わせたソリューションの実証実験に、9月6日に成功していたことを明らかにした。
実証場所は北海道札幌市白石区の河川敷。実証では、Starlink Businessと無線Wi-Fi機器を接続し、高速通信を屋外でWi-Fi接続可能な環境を構築した。また、Gリポートが正常に稼働するのかを確認した。
実証の結果、Starlink Businessによる高速通信を利用することで、Gリポートの特徴である検査側への低遅延での現場側映像の共有や、細かい文字の判読を可能とする高精細映像の共有が問題なく行えることを確認できたとのことだ。
Gリポート側のデータ通信速度は、国土交通省「建設現場における遠隔臨場に関する実施要領 (案)」に記載される、Full HD(1920 x 1080)の映像共有に必要な通信速度である3.0Mbpsを上回り「上り22Mbps、下り32Mbps」を記録している。
今回の3社の実証により、さまざまな検査を実施する際に、低遅延での現場側映像の共有や、細かい文字の判読を可能とする高精細映像の共有が不感地帯でも問題なく行えるようになるという。
国土交通省 北海道開発局が主催する「現場ニーズと技術シーズのマッチング」により、2023年9月下旬から同ソリューションの現場試行を開始しており、2023年11月30日より提供を開始する。