Microsoftは11月14日(米国時間)、「Windows Server 2022|Microsoft Learn」において、VMware ESXiで動作するWindows Server 2022の仮想マシンが起動しなくなる問題を修正したと伝えた。
VMware ESXiホストで動作する仮想マシンにKB5031364 (OS Build 20348.2031、2023年10月10日版)をインストールしてから、Windows Server 2022が起動しなくなる問題が報告されていた。影響を受ける仮想マシンはブルースクリーンを表示し「PNP DETECTED FATAL ERROR」というエラーが表示されることが確認されている。
この問題は次の条件を満たすVMware ESXiホストで発生する。
- AMD Epyc物理プロセッサ
- VMware設定で仮想マシン向けに「Expose IOMMU to guest OS」を有効化
- Windows Server 2022において「Enable Virtualization Based Security」を有効化
- Windows Server 2022において「System Guard Secure Launch」を有効化
一時的な回避方法としてはVMware設定で「Expose IOMMU to guest OS」を無効化する方法が示されている。なお、「Expose IOMMU to guest OS」を無効にすることが許容できないケースではこの回避策は使うことができない。
Microsoftはこの問題を「KB5032198 (OS Build 20348.2113、2023年11月14日版)」で修正したとしており、問題に該当する場合はKB5032198を適用することで不具合が解消するとされている。