デル・テクノロジーズ(以下、デル)は11月16日、「Dell APEX Cloud Platform for Red Hat OpenShift」の提供を開始すると発表した。このソリューションはRed Hat OpenShift向けとしては初となる、統合型の専用アプリケーションデリバリープラットフォーム。Red Hat社と共同開発しており、企業がオンプレミス環境でコンテナを展開、管理、実行するための基盤を提供するとのことだ。

Red Hat OpenShiftはアプリケーションの開発やモダナイズ、展開、実行、管理に伴う労力を軽減し、パブリッククラウドだけでなく、ハイブリッドクラウド、オンプレミス、エッジにわたって一貫した体験を提供するという。

また、同ソリューションはマルチクラウドを簡素化しながらアプリケーションデリバリーを加速させ、ワークロード配分を最適化するソリューションを提供する。これによって、オンプレミスでの運用の変革を支援するとしている。

同ソリューションはRed Hat OpenShiftをベアメタルプラットフォームとして簡素化し、迅速に展開するためのターンキーソリューションとして開発している。Red Hat OpenShiftコンソールに統合することで、Red Hat OpenShiftの展開を自動化し、手作業によるアプローチと比較して約90%の高速化も見込めるそうだ。

  • 「APEX Cloud Platform Foundation Software」をRed Hat OpenShiftコンソールに統合

    「APEX Cloud Platform Foundation Software」をRed Hat OpenShiftコンソールに統合

さらに、ライフサイクル管理の自動化により、アップデートの実行に要する時間を約90%短縮できるそうだ。デルはメジャーリリースごとに2万1000時間にもおよぶ「APEX Cloud Platform Foundation Software」の相互運用テストを行うことで、ライフサイクル管理の自動化を実現させているという。

同ソリューションは「Dell PowerEdge」サーバと線形の拡張が可能なDell エンタープライズ SDS(Software Defined Storage)である「Dell PowerFlex」のテクノロジーによる共通のビルディングブロック上に設計されている。そのため、幅広いワークロードのパフォーマンス、拡張性、レジリエンスに対するエンタープライズレベルの厳格なSLA(サービスレベル契約)を満たすとのことだ。

  • 共通のビルディングブロック上に設計している

    共通のビルディングブロック上に設計している