パスワードマネージャーを提供しているNordPassは11月16日、2023年版「世界で最もよく使われたパスワード トップ200」と世界35カ国間の違いを明らかにする調査結果を発表した。
同社は安全なパスワードの利用を啓蒙するため、同ランキングを発表しており、今年で5回目を迎えた。2023年に最もよく使われたパスワードは「123456」だったことがわかった。
昨年は「password」が第1位で、「123456」は第2位だった。「password」はNordPassの啓蒙が功を奏したのか、今年は第7位にまでランクを落としている。とはいえ、いずれもよく使われているパスワードの常連であることに間違いない。
2023年の世界でよく使われているパスワードトップ20は次のとおりだ。
順位 | パスワード |
---|---|
1 | 123456 |
2 | admin |
3 | 12345678 |
4 | 123456789 |
5 | 1234 |
6 | 12345 |
7 | password |
8 | 123 |
9 | Aa123456 |
10 | 1234567890 |
11 | UNKNOWN |
12 | 1234567 |
13 | 123123 |
14 | 111111 |
15 | Password |
16 | 12345678910 |
17 | 000000 |
18 | admin123 |
19 | ******* |
20 | user |
同調査で用いたパスワードリストは、サイバーセキュリティインシデントの調査を専門とする独立系研究者と共同で作成されたもの。ダークウェブ上のものを含む、一般に入手可能な各種ソースより抽出した4.3TBのデータベースを評価したという。
さらに、外部の研究者が別の6.6TBのパスワードデータベースを分析。これらパスワードは、Redline、Vidar、Taurus、Raccoon、Azorult、Cryptbotといったさまざまな情報窃取マルウェアにより窃取されたものとのこと。
NordPassは、認証情報を安全に管理するためのヒントとして、「長く複雑なパスワードを作成」「ブラウザに機密情報を保存せず、パスワードマネージャーを導入」「パスキーにチャレンジ」を挙げている。