TOPPANは11月15日、ヘッドマウントディスプレイ(VR用ゴーグル)で、地震/津波/風水害の3つのコンテンツが体験できる「災害体験VR」を同日より提供開始することを発表した。

同コンテンツは、ヘッドマウントディスプレイを使って地震/津波/風水害の高精度なVR(仮想現実)映像を見ることができるため、ブラウザで映像を見るだけよりも没入感のある体験を可能としている。

同社は、自然災害の恐ろしさや対処法を汎用VRコンテンツとして手軽に体験できる同製品を自治体や学校、地域団体などに向け提供することで、体験者の防災意識を向上させることに貢献したい方針。

  • ,津波体験コンテンツの1例

    津波体験コンテンツの1例

コンテンツの特徴としては「ヘッドマウントディスプレイを用いたリアルに近い災害体験」という点が挙げられている。

同社がこれまで提供してきた危険体験安全教育用VR「安全道場VRTM」などの製作により培ったVR表現技術により、VR映像はリアルに近い災害の様子を再現することを実現しているという。また、同製品は映像と効果音のみで構成されているため、母国語が日本語でない人も体験でき、防災意識を高めることができる仕様となっている。

  • ,「災害体験VR」利用イメージ

    「災害体験VR」利用イメージ

また、ヘッドマウントディスプレイ1台で稼働できるため、PC接続など複雑な準備・設定をせずに使用できるという特徴も兼ね備えている。防災イベントや授業など、初めて使う人でも簡単に体験することができる。

価格は、ヘッドマウントディスプレイ1台(3コンテンツ入り)で定価19万8000円(税別)となっており、同社は、自治体をはじめ学校や地域団体などにも提供し、関連受注含め2024年度5億円の売り上げを計画している。