Malwarebytesは11月12日(米国時間)、「Signal is testing usernames so you don’t have to share your phone number|Malwarebytes」において、メッセージングサービス「Signal」が電話番号の代替手段としてユーザー名のサポートをテストしていると伝えた。

  • Signal is testing usernames so you don’t have to share your phone number|Malwarebytes

    Signal is testing usernames so you don’t have to share your phone number|Malwarebytes

Malwarebytesは、Signalについて「プライバシを重視するユーザーに人気のインスタントメッセージングサービス」と説明。セキュリティ重視で人気のある「WhatsApp」と比較して、プライバシー保護、設定のカスタマイズ、強化されたデータセキュリティを提供するという。

現在のSignalを利用するユーザーは、電話番号でサインアップし、メッセージを送信する相手と電話番号を共有する必要がある。しかしながら、メッセージの送信に電話番号の共有を望まないユーザーもいるため、Signalは対策を検討していたという。11月8日(米国時間)、Signalはコミュニティサイト「Public Username Testing (Staging Environment) - Beta Feedback - Signal Community」において、電話番号を代替するユーザ名をステージング環境でテストすることが可能になったと発表した。

コミュニティサイトの発表によると、このテストではAndroid、macOS、Windows、Linuxユーザー向けのバイナリが配布され、テストに参加を希望するユーザーはこれらバイナリをインストールし、新しく電話番号を登録する必要があるとしている。

登録後に「Settings」→「Profile and Settings」→「Privacy」→「Phone Number」から新機能を確認、テストできるという。iOSユーザに関してはソースコードを自分でビルドしてシミュレータから参加することが可能としている。また、このテスト用のステージング環境は本番環境と別に用意されているため、本番環境と同じ電話番号を登録することが可能としている。

この新機能のリリース時期について、Signalの社長は2024年初頭になるとの見通しを示したという。しかしながら、実際はアプリのアーキテクチャの大幅な変更が必要なため、さらに遅れるものと推測されている。