GitHubは11月13日(現地時間)、「GitHub Availability Report: October 2023 - The GitHub Blog」において、2023年10月の可用性レポートを公表した。同レポートでは、GitHubサービス全体のパフォーマンスを低下させたインシデントが2件報告されている。
1件目のインシデントは2023年10月17日10時59分(協定世界時)に発生。認証サービスが停止したことによってGitHub Codespacesのサービスが低下し、67%のユーザーがコードスペースの作成と起動に失敗するという影響を受けた。新しいCodespacesリージョンが追加されたことで負荷が増し、認証レイヤでサードパーティの依存関係によるスロットリングが発生したことが原因だという。この問題は2時間49分にわたって継続し、Codespacesチームは外部依存関係の負荷を手動で軽減することで対処したとのこと。
2件目のインシデントは10月25日9時13分(協定世界時)に発生。GitHub Copilotが短時間かつ部分的に停止し、コード補完が正常に動作しなくなった。この問題は、Complationモデルをホストしているノードが自動プロセスによってアップグレードされたことが原因だという。このアップグレード中に一部のユーザーがエラーに遭遇した。問題は3時間27分にわたって続き、10月26日2時40分に完全に解消された。GitHubでは原因となった自動アップグレードを無効にし、停止中のグローバルな負荷分散の改善を優先することで、この問題への対策を施したという。
GitHubは定期的に可用性レポートを公開しており、リアルタイムの稼働情報を「GitHub Status」から確認することができる。