Angular公式ブログは現地時間11月8日、TypeScript対応オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク「Angular v17」のリリースを発表した。
v17では制御フローに新規のブロックテンプレート構文の追加、ハイブリッド レンダリングによる高速レンダリングや人間工学にもとづいて最適化された「遅延可能ビュー(Deferrable views)」などによりパフォーマンスの向上が行われている。先月10月に誕生13周年を迎えたAngularはロゴを一新し、コミュニティの新たな拠点と学習サイトの役割りを担う「Angular.dev」を新規開設するなどブランド強化も図っている。
公式ブログでは追加されたブロックテンプレート構文「@if」「@switch」「@for」はJavaScriptにより近くドキュメントの検索が少ない、型チェックの向上や高速化などの利点に加え、直観的であるため書きやすいとコミュニティで行った結果を紹介、従来の「*ngIf」「*ngSwitch」「*ngFor」より利点が多いことを強調する。新しい制御フローはpreview機能として利用可能で、既存のプロジェクトでは「ng generate @angular/core:control-flow」コマンドから試すことができる。
そのほか、1行の宣言コードでロードされない可能性のある重いコンポーネントの依存関係を含む読み込み遅延を行えるDeferrable views(遅延可能ビュー)やコマンドラインでSSR(server side rendering:サーバーサイドレンダリング)を有効にするng new my-app --ssr、ハイドレーション(Hydration:サーバー側でレンダリングされたアプリケーションをクライアント上に復元するプロセス)がデフォルトで有効になるなど新バージョンでの新機能や改善を紹介している。上記以外にも、複数の機能改善、バグフィックスが行われている。ソースコードや詳細はGitHubサイトで確認できる。