エムエム建材(以下、MMK)とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は11月13日、鉄鋼業および建設業の資源循環業務における効率化に貢献するIT基盤「金属スクラップ・建設廃材資源循環プラットフォーム」の構築を目指す実証実験を2024年1月から開始することを発表した。

両社はこの実証実験により、建築物の解体工事で発生する金属スクラップや建設廃材の物流業務におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)と、資源循環に際して求められるトレーサビリティの確立を目指すとのことだ。

  • 実証実験の概要図

    実証実験の概要図

実証期間は2024年1月から同年3月まで。東京をはじめ大都市近郊地域で実証を行う予定。金属スクラップ・建設廃材資源循環プラットフォーム実証実験用システムを用いて、鉄スクラップを中心とした金属スクラップ回収のDXによる業務効率化を進める。また、金属スクラップのトレーサビリティ確立に向けて、解体作業を行う建築物や作業場所、発生する金属スクラップの種類、重量、リサイクル事業者といった各種トレース情報の可視化にも取り組む。

MMKは今回の実証において、建設鋼材・製鋼原料専門商社ならではの業界知見とノウハウを提供する。さらに、実証に参加する総合建設業者や金属リサイクル事業者などパートナー企業の誘致や、事業化に向けた評価と検討、UX(User Experience)向上に向けたパートナー企業へのヒアリングと検証を行う。

NTT Comは金属スクラップ・建設廃材資源循環プラットフォームを実現するためのシステムの企画検討、およびシステム開発、取得したデータの分析と有効性検証などを行う。

  • 金属スクラップ・建設廃材資源循環プラットフォームの構想

    金属スクラップ・建設廃材資源循環プラットフォームの構想