2023年9月にリリースされたWindows 11 version 23H2では、AIアシスタントの「Windows Copilot」のプレビュー版が組み込まれた。このアップデートによって多くのユーザが生成AIを統合したOSがどのように動作するのかを体験できるようになった。Windows Centralは11月9日、「Exclusive: Microsoft will update Windows 10 with new AI Copilot soon」において、MicrosoftはWindows CopilotをWindows 10にも提供することを計画していると伝えた。
現時点では、Windows CopilotはWindows 11でした使用することができない。MicrosoftはCopilot AIを同社のさまざまな製品に統合し、ユーザーの日々のワークフローを大幅に改善することに挑戦している。しかし、依然として大多数を占めるWindows 10ユーザーはこの恩恵を受けられていない。
Windows Centralは、信頼できる情報筋の話として、近々リリースされるアップデートでWindows 10にWindows Copilotが導入される予定であることを伝えている。このアップデートが適用されれば、Windows 11の場合と同様に、Windows 10のタスクバーにもCopilotボタンが配置されるようになるという。
MicrosoftがWindows Copilotの対象をWindows 10まで拡大する動機としては、Windows 10の月間アクティブデバイスが依然として10億台であり、Windows 11の4億台を大きく上回っていることが挙げられている。Copilotをより多くのユーザーに届けたいMicrosoftとして、10億人のWindows 10ユーザを取りこぼすことは、うまい戦略とは言えないだろう。
もし本当にWindows 10でWindows Copilotがサポートされるとしたら、さまざまな事情でWindows 11にアップグレードできないユーザーにとっては非常に喜ばしいニュースと言える。一方でMicrosoftは、Windows 10のサポート期限を2025年10月に設定している。この期限が延長される可能性があるかどうかも気になるところだ。