アトラグループとNECは11月10日、アトラグループが運営する施術所および接骨院を通じて、NECの歩行センシング・ウェルネスソリューションを活用した新たな施術サービスの提供を2023年12月より開始することを発表した。
NECは、ヘルスケア・ライフサイエンス事業を推進しており、ライフスタイルサポート事業領域において、「一人ひとりの日常生活に寄り添う」プロダクトとして「歩行センシング・ウェルネスソリューション」を提供している。
従来、歩行の質を計測・データ化するには、研究室で専門機器を使用して計測するのが一般的だったが、同プロダクトでは、センサーを専用インソールに装着し、利用者がいつも履いている靴にセットするだけで、専門機器と同等の精度で歩行の質を計測・データ化が可能。なお、計測データはスマホアプリやWebのダッシュボードで確認することができ、利用者の歩き方の特徴や脚・足の状態の可視化を実現している。
今後アトラグループは、歩行センシング・ウェルネスソリューションを活用し、的確な施術内容の提案や施術後の効果の可視化などによる、効率的で質の高い施術を実現する新たなメニューを、クライアントである施術所を通じて患者様へ提供していきたい構え。
加えてアトラグループが療養費請求代行を行うアトラ請求サービスの会員施術所に提供している、院内管理システム「A-COMS」と、「歩行センシング・ウェルネスソリューション」をシステム連携させ、これまで施術者の経験則に依存していた患者の状態を数値化し、歩行の可視化と施術をリンクさせるとともに、患者様の情報管理・活用の利便性向上を目指す。
まずは12月よりアトラグループ子会社直営の全施術所を対象に試験導入を開始し、同グループが運営する接骨院チェーン「ほねつぎ」(約150店舗)への導入、さらに全国の「A-COMS」利用会員の施術所(約3000店舗)に向けて、導入を進めていく方針。これにより両社は、患者の状態に適した施術を通じて、患者の健康な未来の実現を目指す。