PFUは11月9日、AI-OCR(Optical Character Recognition/Reader:光学文字認識)ソフトウェア「DynaEye」シリーズの新製品として、自治体の給与支払報告書を扱う「DynaEye 給与支払報告書OCR V1.0」を12月中旬から提供開始することを発表した。
同製品は主にBPO(Business Process Outsourcing)事業者での利用を想定しているという。オンプレミスで提供し、セキュリティ面での安全性を確保する。また、1枚当たりの料金でのライセンス提供となるため、必要に応じて処理量分だけ利用可能だ。
給与支払報告は多くの場合、確実に作業するためにダブルエントリー体制(2人体制での入力)を導入している。給与支払報告書の「個人別明細書」を認識する同製品を利用することで、ダブルエントリー1人分をOCRに置き換えられるようになり、業務効率化が見込めるという。
また、給与支払報告書の「総括表」「仕切紙(特別徴収、普通徴収)」「個人別明細書」を自動で識別可能だ。「活字」と「手書き文字」の両方に対応するほか、同一項目内に複数の値が記載されている場合には必要な情報のみを正確に取得し、入力誤りのリスクを低減する。なお、文字認識は個人別明細書を対象としているとのこと。