Nutanix、Microsoft Azure向けのCloud Clustersを国内向けに提供開始

米Nutanixの日本法人ニュータニックス・ジャパン（以下、Nutanix）は11月9日、Nutanix Cloud Platform を Microsoft Azure dedicated host（ベアメタルノード）へと拡大するNutanix Cloud Clusters on Microsoft Azure（以下、NC2 on Azure）を日本国内で提供開始することを発表し、説明会を開いた。

説明会の会場にて

同社は現在、国内においてマルチクラウドによるデータ中心のプラットフォームサービスの提供を標榜している。その中では、ビジネスアジリティ（機敏性）の向上を支援する新たなワークロードを推進する。今回発表されたNC2 on Azureも、アジリティを向上する新たな推進役とのことだ。

Nutanixの国内戦略

NC2はAzureのネットワークとネイティブに接続され、NC2上のワークロードはAzureプラットフォームへシームレスに拡張できるようになる。これにより、ユーザーの既存のアプリケーションプラットフォームをリファクタリングすることなくクラウドへ移行可能だという。

Windows ServerのBYOL（Bring Your Own License）が可能なAzureハイブリッド特典や、Windows Server 2016など期限が迫るワークロードに対する拡張セキュリティ更新プログラムにも対応し、サポートを受けながらワークロードをモダナイゼーションできる。

さらにAzure MarketplaceからのNutanixソフトウェアの提供を開始したことで、Azureのクレジットを持つユーザーは、マーケットプレイス上からNC2のベアメタルとNutanixソフトウェアに適用可能だ。

NC2 on Azureの概要と特徴

NutanixはNC2 on Azureの提供開始に際して、東名阪を中心にソリューションセミナーを開始している。また、同社Webサイトからベアメタルインスタンスがなくても無料で利用可能なトライアル「テストドライブ」も開始した。さらに、Microsoft Azureを利用した30日間の無料トライアルも提供している。

NC2 on Azureを展開する施策

今回Nutanixとのコラボレーションを開始する日本マイクロソフトの執行役員常務を務める浅野智氏は、「エッジとオンプレミスとクラウドの間で、自由にシームレスにスケールアップ・ダウンできるようになる。さらにデータをうまく利活用し生成AIに生かすことで、コストの削減と利益率向上を同時に叶えられる。ITはコストではなく利益を生み出し新たなビジネス機会を創出するという、新しい世界観をNutanixと作っていきたい」と、NC2 on Azureの価値についてコメントしていた。