MicrosoftはWindows向けの「Deprecated features(非推奨の機能)」ページを更新し、3つの機能を2023年11月に非推奨とすることをアナウンスした。非推奨になるのは、Computer Browserサービス、WebClient(WebDAV)サービス、リモートメールスロットの3つ。いずれも古い技術であり、セキュリティ上の懸念があることが非推奨の理由と説明している。
今回、非推奨のリストに追加された機能の概要は以下の通り。
- Computer Browserサービス - ネットワーク上のコンピュータやデバイスの一覧を管理するサービス
- WebClient(WebDAV)サービス - HTTPプロトコルを拡張してファイル共有を可能にするWebDAVプロトコルのためのサービス
- リモートメールスロット - MS-DOS で最初に導入されたプロセス間通信(IPC)プロトコルのためのサービス
Computer BrowserサービスはWindows 10でSMB1サービスが削除されたことに伴ってデフォルトで無効化されていたが、今後は正式に非推奨となる。WebClientサービスは、WebDAVが古い技術になって陳腐化したことにより、現在はデフォルトで無効化されている。リモートメールスロットはすでに時代遅れで信頼性が低い技術とされており、2023年3月にリリースされたWindows 11 Insider Preview Build 25314でデフォルトで無効化された。
これら3つの機能はいずれも非推奨にはなったものの、Windows本体からすぐに削除されるわけではない。ただし、今後は新たに機能が追加されることはなく、セキュリティ更新などの必要最小限のサポートのみが提供されることになる。将来的にはWindowsから正式に削除される可能性があるが、その時期は明らかにされていない。