ANAのスタートアップであるavatarinと中部国際空港は11月7日、avatarinが愛知県から受託した「2023年度あいちデジタルアイランドプロジェクト」のもとで、アバターロボット「newme」を活用し、中部国際空港の案内業務の実証実験を行うことを発表した。

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今回の実証は、広い空港内でのスタッフの移動時間の軽減などの効率化および省人化を目指すとともに、運航便に合わせて遠隔地にいる人材リソースがアバターロボットを活用して案内が可能かどうかの検証を目的に実施する。

そして、スキルを持った人材が全国どこからでも必要なタイミングで就労が可能となることで、今後予想される航空業界の人手不足の課題解決につなげていきたい考えだ。

今回の実証では、中部国際空港内の業務経験の有無に応じて、「中部国際空港の案内業務に従事しているスタッフのケース」「中部国際空港の案内業務に従事経験のないスタッフ(ANAビジネスソリューション)のケース」という2つのケースに分けて実証を行う。

中部国際空港の案内業務に従事しているスタッフのケースでは、スタッフがオフィスからnewmeを操作し、遠隔での案内を行う。1人1台でnewmeを操作するケースから始め、2人3台でnewmeを操作するケースまでの実証を実施する。

中部国際空港の案内業務に従事経験のないスタッフ(ANAビジネスソリューション)のケースでは、スタッフが東京のavatarinのオフィスからnewmeを操作し、遠隔での案内を行う。上記と同様に1人1台でnewmeを操作するケースから始め、2人3台でnewmeを操作するケースまで実証を実施するという。

  • ,実証イメージ:ケースA

    実証イメージ:ケースA

  • ,実証イメージ:ケースB

    実証イメージ:ケースB

実証実験は、2023年11月8日~12月15日の期間のうち毎週水曜日から金曜日までの3日間で、中部国際空港内3か所にアバターが設置される。

両社は今回の実証をきっかけに、アバターロボットがデジタルアイランドの1つのインフラとなり、中部国際空港島および周辺地域が高度にデジタル化されることを目指したい構え。