PHP Webフレームワーク「Laravel」開発チームは現地時間11月3日、Laravel! newsで最新版「Laravel 10.30」のリリースを発表した。「Laravel 10.30」は、GitHub公式リポジトリのframeworkよりパッチ修正された最新版「10.30.1」をダウンロードできる。安定版は、現在「10.2.8」でGitHub公式レポジトリのlaravelよりダウンロードできる。
プログラム言語PHPで開発された「Laravel」(ララベル)は、認証・認可機能、ORM(Object-Relationa Mapping)、ジョブキュー、単体テスト・統合テスト機能などの機能も備えるMVC(Model、View、Controller)アーキテクチャで、PHP活用のWebアプリケーション構築をサポートするオープンソースフレームワーク。動的コンポーネント「Livewire」を使用したフルスタックアプリケーションやアプリケーションを高速化する「Laravel Octane」、AWSでLaravelを利用可能にする「Laravel Vapor」などWebアプリケーション開発のための機能を数多く提供する。
「Laravel 10.30」では、データベース トランザクション(transaction:一連の処理プロセスをまとめたデータ)の実行結果にもとづいてイベントをディスパッチ(dispatch:プログラムへの実行権の付与)する機能が実装された。これにより、イベントにShouldDispatchAfterCommitインターフェイスが追加可能になり、トランザクションがコミット(Commit:トランザクション実行SQLの確定)されるまで、イベントのディスパッチを保留できる他、トランザクションがロールバック(ROLLBACK:トランザクション実行SQLの破棄)した場合、イベントそのものを実行させない処理が可能になる。
それ以外にもテスト機能で「PHPUnit 11」との互換性の改善、デフォルトのセッション ブロック タイムアウトを設定する機能などが追加されている。詳細は、GitHubの変更ログで確認できる。